とある管理栄養士のブログ

平成生まれ/3児の父/管理栄養士/日常のことから専門的なことまで

食品添加物のお話 消泡剤続き

 

nut-naru.hatenablog.jp

 

以前こちらの記事にて

食品添加物 消泡剤」について

豆腐を例に挙げ、お話ししました。

 

今回はその続きとなりますが

「こんなところにも消泡剤が!」ということで第2弾となります。

 

では豆腐以外にどんなところに消泡剤が使われているかというと

なんと「油」にも入っています。

 

油といってもサラダ油、ごま油、オリーブオイルなどなど

様々ありますが今回の油は主に「業務用の揚げ油」です。

 

「業務用の揚げ油」といっても一般家庭ではほとんど使われません。

(業務用なので)しかし、家庭では使われませんが業務用ということはスーパーのお惣菜や、飲食店では常時使われていることになります。

ということは家庭では使わないけれど、口にする機会は少なからずあるということです。(お惣菜や飲食店を利用しない方は除く)

 

最近では業務スーパーも身近になり行く機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。

業務用スーパーなどにいくと必ず一斗缶に入った油が売っています。

これが業務用の揚げ油になるのですが、こちらを見ると「消泡剤(シリコーン樹脂)」が入っています。

 

ではなぜ揚げ物に使われる油に消泡剤が入っているのかという疑問ですが

お家で揚げ物をやったことがある方は気づいたかもしれません。

 

衣がついたものや唐揚げなどのお肉、お魚、これらの揚げ物をすると次第に油が泡立ってきませんか?

 

そうです、この泡を消すために消泡剤が使われます。

 

一度経験すると油の泡立ちほど厄介なものはありません。

泡が立ちすぎて揚げ加減がわからなかったり、高温の泡が鍋から噴き出してきて危ないなど「泡がなければ・・・」と思うことがあります。

 

これが一般家庭ではなく、大量に調理するお惣菜屋さんや飲食店ではさらに大変なことになります。

 

揚げ油に泡が発生してしまうと前述したように揚げ具合(衣の色)がよくわかりません。

「きつね色になったら」なんてことができなくなります。

さらに、温度も一定にならず加熱不十分で食中毒の原因にもなりかねません。

生の肉や魚を揚げることが多く重大な食中毒につながる恐れがあります。

 

そういったリスクを回避するためにあらかじめ「消泡剤」を入れておきます。

消泡剤が入っていることで油が泡立つことはまずありません。それも時間がたっても泡が立つことがないのでたくさん揚げ物をするのに効率がいいです。

大量に調理する場面では必要不可欠な食品添加物といえます。

 

一般家庭で使う油には消泡剤を入れる必要性がありません。

というのも一般家庭で揚げ物を常時大量にすることはほとんどないと思います。

(家での揚げ物ホント大変・・・)

 

それでもしょっちゅう揚げ物をするご家庭があるとするならば業務スーパーなどで業務用の揚げ油を買うのもアリかもしれません。

ただ、一斗缶なので16Lぐらいあります・・!

 

 

ということで

消泡剤 第2弾 お話させていただきました。

消泡剤に限らず食品添加物は様々な場所で使われています。

「この添加物はなんだ?」というようなものがあればコメントお願いいたします。

 

最近気になるのは「コチニール色素」ですが

また書くことになると思います。

 

 

ご覧いただきありがとうございました。